はじめての特殊清掃亡くなった後の部屋を、最初に任せる一社を。

コラム/費用と見積

費用と見積特殊清掃の相見積もりが比べられないとき、そろえる五つの条件

同じ部屋でも、家財の処分や床の張替えが含まれるかで見積総額は変わります。会社ごとの金額を並べる前に、依頼範囲と完了の条件を同じにしてください。

机に広げた書類と電卓、ルーペ

安い見積の『含まない作業』を探す

比較の最初は値引き交渉ではなく、二つの見積の対象を重ね合わせることです。片方にだけ家具の搬出や床材の復旧があれば、その差額を清掃単価の差とは判断できません。未記載の項目は無料と解釈せず、見積の対象か質問します。

部屋の状態を説明する資料は、可能な限り同じものを渡します。後から残す家具が増えたときや別室も頼みたくなったときは、比較する会社の双方へ変更を伝え、同じ版の条件で再確認します。

金額のほかに、完了後まで比べる

清掃が終わったという報告と、次の工事や入居の準備ができた状態は同じとは限りません。床材を撤去したまま引き渡す見積なのか、新しい材料を張るところまでなのかを区別してください。

臭いの再対応も、期間だけでなく対象箇所・費用・連絡先を比べます。公開されていない項目を『保証なし』と決めつけず、書面で確認できるかを聞き、回答を比較表に残します。

空欄のまま使える比較項目

各社の回答を書き込んだ後で総額を並べると、差の理由を質問しやすくなります。同じ工法であることまで求めず、何を完了させる見積かを合わせます。

撤去
汚染物・床材・壁材の範囲
処分
家財量、搬出、適正な処理の手配
消臭
対象の部屋、確認方法、再訪問
復旧
張替えなどの内装工事を含むか
保証
対象、期間、費用、書面の有無

一社だけ極端に安い場合、どこから見比べる?

まず消臭や搬出の対象、部材撤去、復旧、処分の手配をそろえます。たとえば片方が床の撤去まで、もう片方が新しい床の施工までなら、総額だけでは比較できません。安さの理由を推測せず、含まれない作業と別料金になる条件を書いてもらいます。その条件をそろえても差が残るときに、日程や保証などを比較します。

相談前の確認メモ

  • 二社へ同じ希望と資料を渡した
  • 見積から外れる作業を確認した
  • 価格差の理由を説明してもらった

そのまま使える相談文

他社の見積と作業範囲をそろえて検討しています。今回の金額には、家財の処分、汚染部分の撤去、消臭、床の復旧のどこまでが含まれますか。対象外の作業と、完了後の保証条件も記載してください。

状況に合わせて書き換えて使える、編集部作成の文例です。

参考情報とこの記事の範囲

国民生活センターは、遺品整理の契約前に複数の見積や作業内容を確認するよう案内しています。以下の比較項目は、特殊清掃も含めて相談する場面に合わせた編集部の整理です。1

確認メモと相談文は、依頼時の行き違いを減らすための編集部の提案です。各社の標準対応や、個別の契約・現場の判定を示すものではありません。

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出典

  1. 独立行政法人国民生活センター「こんなはずじゃなかった!遺品整理サービスでの契約トラブル(2018年7月19日公表)」https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20180719_1.html(2026-09-22取得)

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