はじめての特殊清掃亡くなった後の部屋を、最初に任せる一社を。

コラム/亡くなった後の実務

亡くなった後の実務特殊清掃の現場からアルバムを残したいとき|取り出しと保存の相談

アルバムや写真を残したいときは、作業前に探索と保留を依頼します。汚れや貼り付きがある物を自分で剥がしたり洗ったりせず、取り出せる状態か、保存の専門家へ相談する必要があるかを確認します。

古いアルバムと懐中時計

探してほしい物を、形と場所で伝える

『写真を残してください』に加え、表紙の色、大きさ、保管していた棚、枚数の見当などを伝えます。写真が入っていそうな封筒や箱も対象に含め、見つかったら開けてよいか、外観の写真だけで連絡するかを決めます。

家族写真や個人の情報を含むため、探索した写真を誰へ送るかも指定します。親族全員のグループへ自動的に共有するのではなく、確認する担当を一人決めて必要な範囲で共有してください。

現場からの回収と、写真の修復は別の仕事

業者に写真を取り出してもらうことと、汚れた写真を元に戻すことは区別します。残せる状態か、処置にどのくらい費用がかかるか、画像の複製という選択肢があるかを、それぞれの担当に相談します。

濡れた紙や写真は、材質や状態によって扱いが異なります。国立国会図書館は被災資料の対応情報を公開していますが、汚染が疑われる現場の物へ、そのまま家庭での作業を当てはめないでください。状態を説明してから相談します。

家族へ渡すまでの記録

受け取るまでの間に箱が入れ替わらないよう、箱番号と内容の概要を対応させます。閲覧や複製について家族の希望が分かれる場合は、先に引受人へ確認します。

探索
表紙・箱・棚の特徴、参考写真
保留
触らず確認したい物、開封可否
状態
濡れ・貼り付き・破損・臭いの説明
受渡し
箱番号、受取人、保管方法の相談先

写真をスキャンしてもらえば、現物は処分してよい?

データ化と現物の処分は別の判断です。まず誰が複製を担当できるか、状態から扱えるか、費用や返却条件を確認します。受け取った画像が開けることや、必要なページがあることを家族で確かめる前に、処分を一緒に了承しないようにしてください。所有者や受取人の希望が不明な写真は、保留にして確認します。

相談前の確認メモ

  • アルバム以外の写真入り封筒も指定した
  • 写真の共有相手と開封の可否を決めた
  • 洗浄や修復は状態を伝えて相談する

そのまま使える相談文

アルバムと家族写真を残したいです。○○の棚と封筒にある可能性があります。見つかったら処分せず、外観と状態を知らせてください。貼り付きや汚れがある場合は、無理に開かず扱いを相談したいです。

状況に合わせて書き換えて使える、編集部作成の文例です。

参考情報とこの記事の範囲

国立国会図書館の資料保存情報には、被災した資料への対応が整理されています。本記事は清掃現場から写真を残すための依頼方法で、個々の資料の修復手順ではありません。1

確認メモと相談文は、依頼時の行き違いを減らすための編集部の提案です。各社の標準対応や、個別の契約・現場の判定を示すものではありません。

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出典

  1. 国立国会図書館「被災資料への対応」https://www.ndl.go.jp/preservation/collectioncare/disaster_p/response(2026-09-22取得)

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