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コラム/亡くなった後の実務
費用を抑えたい方へ自分で運ぶなら、
先に行くのは工場ではありません。
お部屋から出た家財を、業者に頼まずご自身で運ぶ方法があります。名古屋市では「自己搬入」と呼ばれていて、10キログラムまでごとに200円です。
ただ、いきなり工場へ行っても受け付けてもらえません。先に、ごみが発生する区の環境事業所で受付をします。ここを知らずに往復される方が多いので、順番から書きます。
いちばん多いのは、工場に直接行ってしまうことです
手順は4つ
1分別して、積み込む
「可燃ごみ」と「不燃・粗大ごみ」に分けます。この2種類を同時に運ぶことはできません1。袋を使う場合は、透明または中身の見える半透明のもの。指定袋でなくても構いません。徒歩や自転車での搬入はできず、平ボディ車で運ぶ場合はシートが必要です1。
2区の環境事業所で受付
搬入するごみを車両に積んだ状態で、ごみの発生する区の環境事業所へ。職員が車に積まれたごみを確認するなどの手続きを行います1。
3指定された施設へ運ぶ
可燃ごみは猪子石工場・富田工場・鳴海工場、不燃と粗大ごみは大江破砕工場・愛岐処分場が搬入先です1。
4計量して、手数料を払う
重さで決まります。次の章のとおりです。
小型家電と充電式家電は、分けて持っていってください
市は、小型家電・充電式家電について環境事業所で無料で引き取るとしています1。ごみに混ぜてしまうと手数料がかかる重さに入りますし、充電池は発火の恐れがあるものとして搬入できません。
電気ポット、ドライヤー、ゲーム機、モバイルバッテリー。お部屋の片付けでは必ず出てきます。受付に行くときに、別の袋に分けて一緒に持っていくのがいちばん手間がかかりません。
曜日と時間
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 搬入できる曜日 | 月曜日から金曜日。祝日でも搬入できます(年末年始を除く) |
| 搬入できない曜日 | 土曜日・日曜日 |
| 受付時間(午前) | 午前8時から正午まで |
| 受付時間(午後) | 午後1時から、区と搬入先ごとに定められた終了時間まで |
名古屋市の案内より1。午後の受付終了時間は区ごと、そして搬入先(大江破砕工場か愛岐処分場か)ごとに違います。市のページに区別の一覧表があります。
午後の終了時間は、早い区で午後2時台です。午後に行かれる場合は、必ず先に区の一覧で終了時間を確かめてください。この記事に転記すると、変わったときに合わなくなるので書きません。
市は、祝日は自己搬入が通常より多く場内が混雑するとして、できるだけ平日への分散を呼びかけています1。連休期間には大江破砕工場で最大2時間程度待つ可能性があるという案内が出ることもあります1。片付けの当日に全部終わらせる前提で予定を組まないほうが安全です。
費用
| 時期 | 手数料 |
|---|---|
| 現在 | 10キログラムまでごとに200円 |
| 2026年10月1日以降 | 10キログラムまでごとに270円に改定される予定です |
名古屋市の案内より1。改定の全体像は手数料改定の記事にまとめました。
目安を持つために計算しておきます。ワンルームの家財を仮に300キログラムとすると、現在は6,000円、改定後は8,100円です。ただしこれは処分の手数料だけで、車の手配、燃料、往復の時間、運び出す人手は別に必要です。
減免を受けられる場合があります
市は、名古屋市廃棄物の減量及び適正処理に関する規則第7条に基づき、天災にかかるごみの搬入等について手数料の減免を受けることができる場合があるとしています。条件などは環境事業所に相談してください、と案内されています1。
該当しそうな事情がある場合は、受付のときに一度お尋ねください。当サイトでは、どの事情が該当するかは判断できません。
積んでいっても受け付けてもらえないもの
ここを外すと、荷降ろしまで済ませてから断られます。市が挙げているものです1。
- 資源化できるもの紙類(新聞・雑誌・ダンボール・OA用紙など)、びん、缶、ペットボトルなど。
- 家電4品目とパソコンエアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、パソコン。別の制度で処理します。
- 発火の恐れのあるものスプレー缶、ガスボンベ、ライター、取り外し可能な充電池。
- 処理が難しいもの消火器、水銀血圧計、タイヤ、ホイール、自動車バッテリーなど。
- 産業廃棄物事業活動に伴って出たものは、家庭ごみの経路には乗りません。
あわせて、前処理が必要なものもあります。ひも状のもの(ホース、ゴムチェーン、ひも、LANケーブル、コード等)やシート状のゴム製品は、5メートル以下の長さに切断し、50センチ以下に結束する、といった決まりです1。木くずや糸くずなど飛散するものにも扱いの定めがあります。積む前に、市のページで種類ごとの表をご確認ください。
自分で運ぶか、頼むか
自己搬入が向いている場合と、そうでない場合があります。分かれ目は、量と往復の回数です。
| こういう場合 | 向き |
|---|---|
| 量が軽トラック1台に収まる。平日の日中に動ける。車がある | 自己搬入が安く済みます |
| 可燃と不燃の両方が大量にある | 同時に運べないため、往復が倍になります |
| 体液のしみや強いにおいがある | 清掃の話です。運ぶ前に業者へご相談ください |
| 平日に休みが取れない | 土日は搬入できません。頼むほうが早く終わります |
| 2階以上でエレベーターがない | 運び出す人手が要ります。手数料以外の負担が大きくなります |
全部を頼む必要もありません。「清掃だけ頼んで、家財は自分で運ぶ」という分け方ができる会社もあります。見積のときに「この工程だけ頼めますか」と聞いてみてください。判断の材料は自分で片付けようと思っている方へと費用が心配なときにまとめています。
なお、人に運んでもらう場合は市町村の許可の話になります。無許可の回収業者に渡すと、責任は依頼した側に残ります(排出者責任の記事)。
捨てる前に、という案内も出ています
市は、手数料を払ってごみとして処分する前にリユースを検討するよう案内しており、事業者と連携した取り組みを紹介しています1。買取価格を比較できるサービス、地域の方に譲るサービス、持ち込みでリユース品を無料で引き取る拠点などが挙げられています。
遺品の中に、まだ使えるものが残っていることはよくあります。処分費用と搬出の手間の両方が減ることがあるので、量が多い場合は先に検討する価値があります。買取を伴う場合の許可の話は古物商の記事にまとめました。
令和9年1月頃から、受付方法が変わると予告されています
名古屋市は、令和9年1月頃から自己搬入の受付方法が変わると案内しています1。この記事に書いた「区の環境事業所で受付」という流れも、変更の対象になる可能性があります。
実際に運ばれる前に、必ず市のページで最新の案内をご確認ください。当サイトも、変更が公表された時点で内容を更新します。
この記事の要点
- 搬入の前に、必ずごみが発生する区の環境事業所で受付をします。工場や処分場では受付できません。
- 受付には、搬入するごみを車両に積んだ状態で行きます。職員が車に積まれたごみを確認します。
- 月曜から金曜は祝日でも搬入できます(年末年始を除く)。土曜・日曜は搬入できません。
- 「可燃ごみ」と「不燃・粗大ごみ」を同時に運ぶことはできません。2回に分けます。
- 手数料は10キログラムまでごとに200円。2026年10月1日以降は270円に改定される予定です。
- 資源化できるもの、家電4品目とパソコン、発火の恐れのあるもの、産業廃棄物などは搬入できません。
- 令和9年1月頃から、自己搬入の受付方法が変わると市が予告しています。
よくあるご質問
レンタカーや借りた車でも搬入できますか
市の案内は車両の所有については触れていませんが、徒歩や自転車での搬入はできず、平ボディ車の場合はシートが必要とされています。ご不安な場合は、受付をする区の環境事業所に事前にお電話でご確認ください。1,2
亡くなった方の家財でも、家庭ごみとして扱われますか
そこに住んでいた方の生活の物であれば、通常は家庭から出るごみとして扱われます。事業所から出たものは別の経路です。判断に迷う場合は、受付の際に環境事業所へご相談ください。1
賃貸で、部屋のある区と自分の住所の区が違います。どちらの環境事業所ですか
市の案内は「ごみが発生する区の環境事業所」としています。お部屋のある区が基準です。1
一度に運びきれませんでした。何回でも行けますか
回数の制限は案内されていません。ただし受付は毎回必要で、可燃ごみと不燃・粗大ごみは同時に運べません。往復の回数が増えるようであれば、許可業者に頼んだ場合の見積と比べてみてください。1
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出典
- 名古屋市「ご自分で処理施設に搬入する場合(自己搬入)」https://www.city.nagoya.jp/kurashi/gomi/1012183/1033991.html(2026-08-18取得)
- 名古屋市「各区の環境事業所」https://www.city.nagoya.jp/kurashi/gomi/1012278/index.html(2026-08-04取得)
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