岡崎市の一覧に載っている会社に、そのまま清掃も頼めますか
家財を運ぶことについては市が許可した業者です。ただし、体液や臭気を伴うお部屋の消毒・消臭まで扱うかどうかは別の話になります。作業の範囲を確かめたうえで、清掃と運搬を分けて頼む形も取れます。5
コラム/会社の選び方
「一般廃棄物収集運搬業の許可を確かめましょう」と言われても、確かめられるかどうかは、お住まいの市町村によって変わります。許可を出すのが市町村なので、公開の仕方もそれぞれだからです。
愛知県内の5市を実際に開いてみました。5市とも一覧を公開していました。ただし置き場所も呼び名もばらばらで、当サイトも一度、豊田市について「公開していない」と書き誤りました。同じ県内でこれだけ違う、ということを先にお伝えしておきます。

家庭から出るごみ(一般廃棄物)を業として集めて運ぶには、その市町村長の許可が要ります1,2。県の許可でも国の許可でもありません。だから、許可業者の名簿を持っているのも、それを公開するかどうかを決めているのも、市町村です。
公開の仕方は、大きく3つに分かれます。
社名・住所・電話番号が並んだ一覧を、ページ内の表やExcelで置いています。岡崎市・豊橋市・一宮市・春日井市はこの形です。ご自身で照合できます。
「一般廃棄物処理業の許可」というページには、許可の要件や申請の様式しか載っていないことがあります。これは業者が許可を取るための案内で、住民向けの一覧は別のページにあります。豊田市がこの形でした。当サイトも一度、前者だけを見て「一覧が無い」と書き誤っています。
名古屋市は「一時多量ごみ等対応許可業者一覧」という名前で、区ごとに公開しています3。一宮市も「家庭から出る多量ごみ」の案内の中に置いています4。「一般廃棄物 許可業者 一覧」で探すと見つからないことがあります。
お住まいの市がどれに当たるかで、次にやることが変わります。
岡崎市は「一般廃棄物処理業者一覧」をExcelファイルで公開しています5。ページを開くと、令和8年4月1日現在の一覧がダウンロードできます。
1市の「一般廃棄物処理業者一覧」のページを開く
くらしのごみのページの中にあります5。ページにExcelファイルへのリンクが1本置かれています。
2ファイルを開き、頼もうとしている会社の名前を探す
連番・業者名・郵便番号・住所・電話番号の5列です。名古屋市の一覧と違い、対応できる作業の範囲までは書かれていません。
3載っていなければ、会社に直接聞く
「家財の運搬は御社の許可でやりますか。それとも許可業者さんへの委託ですか」。どちらでも適法です。答えが返ってくるかどうかを見てください。
2026年8月18日、実際にこのファイルを取得して中身を数えました。結果です。
| 確かめたこと | 結果 |
|---|---|
| 一覧に載っている事業者 | 74社(令和8年4月1日現在) |
| 当サイトが調べた特殊清掃9社のうち、一覧にあった社 | 0社 |
| 一覧のうち、所在地が岡崎市外(名古屋市)の事業者 | 4社 |
名古屋市で照合したときと同じく、9社の社名はありませんでした。一覧に並んでいるのは、興業・商店・美化・保全といった名前の事業者が中心です。
市外の会社でも、その市の許可を受けている例があります
この一覧で分かることが、もうひとつあります。74社のうち4社は、所在地が名古屋市です。岡崎市に本社を置いていない会社が、岡崎市の許可業者として一覧に載っています。
「地元の会社でなければ許可は取れない」わけではない、ということです。県外・市外の会社に頼むこと自体が問題なのではなく、その市の処理の仕組みに乗せられるかどうかが問われます。頼む前に確かめるのは、会社の所在地ではなく処理の経路です。
この一覧は「ごみ」を扱う業者だけです
岡崎市は、この一覧について次のように注記しています。
一般廃棄物処理業者のうち、「ごみ」を扱うことができる業者のみを掲載しています。
岡崎市「一般廃棄物処理業者一覧」5
一般廃棄物にはし尿も含まれるため、そちらを扱う業者は別枠です。お部屋の家財の話であれば、この一覧で足ります。
そして名古屋市のときと同じく、当サイトはこの結果をもって各社の許可の有無を判定していません。各社への直接確認が済むまでは「調査中」の表示のままにしています。
この記事で、当サイト自身がつまずいたところです。先に、間違いを書きます。
当サイトは一度「豊田市は一覧を公開していない」と書きました。誤りです
豊田市が公開しているのは「一般廃棄物(家庭系臨時ごみ)収集運搬業許可業者一覧表」です。PDFの冒頭に、こう書かれています。
ご家庭において、急な引っ越しや遺品整理で出されたごみの処理を依頼することができる業者一覧です。
豊田市「一般廃棄物(家庭系臨時ごみ)収集運搬業許可業者一覧表」7
5市の一覧のうち、用途がいちばんはっきり書かれているのがこれです。「遺品整理で出されたごみ」と名指しされています。探している方にとっては、これ以上ないほど当たりの一覧です。
2026年8月22日に取得して数えたところ、33社(令和8年7月4日現在)が掲載されていました。当サイトが調べた9社の社名は、ここにもありませんでした。
ページには手数料の案内もあり、市の処理施設は10kgまで200円、以後10kgごとに200円が加算されるとされています7。あわせて、市の処理施設の処理手数料以外の運搬費用などは市で定めていないため、業者に直接問い合わせるよう案内されています7。担当は環境部循環型社会推進課(0565-71-3001)です。
豊田市の窓口とごみの実務は豊田市のページにまとめました。
同じ手順で、あと3市を確かめました。公開の仕方も、載っている社数も、市ごとに違います。
| 市 | 公開の形 | 載っている事業者 | 当サイトの9社 |
|---|---|---|---|
| 岡崎市 | Excelファイル5 | 74社(令和8年4月1日現在) | 0社 |
| 豊田市 | PDF(くらし側のごみのページ)7 | 33社(令和8年7月4日現在) | 0社 |
| 春日井市 | ページ内の表8 | 26社(令和8年4月28日現在) | 0社 |
| 豊橋市 | ページ内の表9 | 9社(令和7年4月1日現在) | 0社 |
| 一宮市 | ページ内の表4 | 5社(家庭の多量ごみ向け) | 0社 |
2026年8月18日、各市の公開ページを取得して確認。名古屋市の照合結果は名古屋市編にあります。
市ごとの窓口とごみの実務は、それぞれの市のページにまとめました。岡崎市/豊橋市/一宮市/春日井市/名古屋市。
一宮市の一覧は、名古屋市の「一時多量ごみ」と同じ性質のものです。引越しや大掃除で一度に大量に出るごみについて、環境センターへ自分で持ち込むか、市の許可業者に依頼するか、という案内の中に置かれています4。お部屋の片付けで探すなら、この言い方のページです。
春日井市の一覧には、市からの注記が添えられています。
収集の条件や金額等は同一ではありませんので、詳細は各許可業者にご確認ください。
春日井市「一般廃棄物収集運搬許可業者一覧」8
一覧に載っている=同じ条件で頼める、ではないということです。ここは名古屋市の案内とも共通しています。
社名が同じでも、別の会社のことがあります
今回の照合で実際に出てきた例です。「有限会社浅井商店」という同じ社名の事業者が、岡崎市の一覧にも春日井市の一覧にも載っています。ところが所在地を見ると、岡崎市の一覧のほうは名古屋市熱田区、春日井市の一覧のほうは春日井市御幸町で、別の会社です5,8。
社名だけで「この会社は許可を持っている」と判断すると、まったく別の会社の許可を見ていることになります。必ず所在地と電話番号まで、見積書と突き合わせてください。
同じことは建設業の許可でも起きました。そちらは国のシステムで照合した記事に書いています。
もうひとつ。春日井市の一覧には、北名古屋市に所在する事業者も入っています8。岡崎市の一覧に名古屋市の事業者が4社あったのと同じで、市外の会社がその市の許可を受けている例は、珍しくありません。
豊田市の一覧では、それがさらにはっきりしています。33社のうち14社が豊田市外に所在していました7。所在地は名古屋市、岡崎市、瀬戸市、刈谷市、安城市、日進市、東郷町など、県内に散らばっています。
同じ会社が、複数の市の一覧に載っています
5市の一覧を並べて気づいたことです。たとえば(有)浅井商店(名古屋市熱田区旗屋二丁目)は、岡崎市の一覧にも豊田市の一覧にも載っています5,7。(有)河口商店(岡崎市伊賀町)も、岡崎市と豊田市の両方にあります。
許可は市町村ごとに取るものなので、複数の市で営業する会社はその市の数だけ許可を取っているということです。
ですので、お住まいの市の一覧に社名が無くても、その会社が他市で許可を持っていることはあります。逆に、他市の一覧で見た社名を、お住まいの市でも許可があると考えることはできません。確かめるのは、あくまでお部屋のある市の一覧です。
役所に電話をかけるのが億劫だ、という方のために、そのまま読み上げられる形で置いておきます。名前を名乗る必要も、事情を説明する必要もありません。
市に聞くこと一般廃棄物収集運搬業の許可業者の一覧はありますか。◯◯という会社が許可を受けているか確かめたいのですが。
一覧が無い市でも、市が許可した業者かどうかは市が把握しています。個別の社名で聞けば、その場か折り返しで答えてもらえることがあります。
会社に聞くこと家財の運搬は、御社の一般廃棄物収集運搬業の許可でやりますか。許可業者さんへの委託ですか。それとも買い取る形ですか。
どれでも構いません。委託であれば委託先の名前を、買取であれば古物商の許可番号を聞けます。「うちは大丈夫です」だけで具体が出てこない場合が、いちばん困ります。
検索で探す場合は、次の3通りを試してください。市によって呼び方が違うためです。
市のサイトを探すときに引っかかりやすいのが、この分かれ道です。同じ「ごみ」でも、家庭から出るものと事業所から出るもので、案内されているページが別になっています。
岡崎市の事業系ごみのページには、こう書かれています。
地域のごみステーションは、家庭ごみを搬出する場所になるため事業系ごみは搬出できません。
岡崎市「事業系ごみの処理方法について」10
同じページは、事業系の処理方法として「事業者の責任において、自ら市のごみ処理施設に搬入する」か「岡崎市から許可を得た、一般廃棄物収集運搬業許可業者に収集運搬を委託する」かの2つを示しています10。
亡くなった方のお部屋の家財は、通常は家庭のごみです。賃貸のお部屋であっても、そこに住んでいた方の生活の物であれば家庭系として扱われます。ただし量が多いと通常のごみ集積所には出せませんので、そこで許可業者や自己搬入の話が出てきます。
ここは名古屋市の記事と同じ結論になります。繰り返しになりますが、いちばん誤解されやすいところなので、もう一度だけ書きます。
一覧に載っていないことは、その会社に問題があることを意味しません。総務省行政評価局が遺品整理サービス事業者69社を調べた報告書では、一般廃棄物収集運搬業の許可を持っていたのは約半数で、持っていない35社のうち21社は「取得したいが取得できない」状況にありました11。許可を出すかどうかには市町村の政策判断が含まれるため、能力を示せば必ず取れるという性格のものではない、と報告書は述べています11。
制度の側の事情と、許可を持たない会社が取っている3つの処理経路については、名古屋市編に詳しく書きました。その会社に許可があるか、3分で自分で確かめる方法(名古屋市編)をあわせてご覧ください。
一方で、市の許可なく片付け業や遺品整理業に伴うごみを運ぶことは、廃棄物処理法違反にあたります12。頼んだ側にも責任が残る場面があることも、市が注意を呼びかけています12,13。だから確かめる意味はあります。確かめ方が「一覧との照合」だけではない、というだけです。
家財を運ぶことについては市が許可した業者です。ただし、体液や臭気を伴うお部屋の消毒・消臭まで扱うかどうかは別の話になります。作業の範囲を確かめたうえで、清掃と運搬を分けて頼む形も取れます。5
「一般廃棄物処理業の許可」というページは事業者向けで、住民向けの一覧は載っていません。探すのは、くらし側の「急な引っ越しなどで出るごみの処分について」のページです。そこに「一般廃棄物(家庭系臨時ごみ)収集運搬業許可業者一覧表」がPDFで置かれています。当サイトも一度、前者だけを見て「一覧が無い」と書き誤りました。7,6
清掃の作業そのものに市の境の制約はありません。家財の運搬については、岡崎市の一覧にも所在地が名古屋市の事業者が4社含まれており、市外の会社がその市の許可を受けている例があります。処分の経路をどうするかを見積の段階で確かめてください。5,1
会社の許可・料金・サービス内容は変わります。当サイトは取得日を添えて記録していますが、依頼の前にご自身でも最新の内容をご確認ください。