はじめての特殊清掃亡くなった後の部屋を、最初に任せる一社を。

コラム/住まいの片付け

片付けの途中で必ず出てくる袋に入れて出せないものが、
7つあります。

お部屋を片付けていると、可燃・不燃に分けられないものが必ず出てきます。押し入れの奥のスプレー缶、古い蛍光管、物置の消火器、押し込まれたままのパソコン。

これらは市の袋に入れて出せません。分けそこねると収集車や処理施設の火災の原因になり、実際に名古屋市は注意を出しています。持っていき先を、名古屋市の案内から順にまとめます。

処分する物と確認する書類を表すイラスト

まず一覧

詳しくは下に書きますが、先に行き先だけ並べます。名古屋市にお住まいの場合です。

出てくるもの行き先
スプレー缶、カセットボンベ、使い捨てライター、加熱式たばこ発火性危険物として、可燃ごみの日に別にして出す1
乾電池、モバイルバッテリー、充電式電池極を絶縁して無色透明の袋へ。プラスチック資源の日2
蛍光管、水銀体温計、水銀温度計各区の環境事業所などの回収拠点へ持ち込む3
エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機販売店に依頼するか、指定引取場所へ搬入(市は収集しない)4
パソコンメーカーの回収(エコゆうパック)。小さいものは小型家電回収ボックス5
消火器特定窓口・指定引取場所・ゆうパックのいずれか6
灯油、ガソリン排出禁止。販売店・ガソリンスタンドに相談1

スプレー缶とライター──穴はあけません

名古屋市は、破砕処理施設やごみ収集車での火災事故を防止するため、これらを「発火性危険物」として別に収集しています1。対象は次のとおりです。

  • スプレー缶類(スプレー缶、カセット式ガスボンベ、キャンプ用携帯ボンベ)
  • 使い捨てライター
  • 固形燃料(缶入りのもの)
  • 加熱式たばこ・電子たばこ(リチウムイオン電池が内蔵されている本体と充電器)1

中身を完全に使い切って(缶を振って、中身が空であることを確認して)、穴をあけずに出してください。

名古屋市「スプレー缶類の出し方」7

市は、この扱いの理由を不適切な穴あけ方法による火災や事故の防止のためと説明しています7。昔のやり方で穴をあけないでください。使い切れない場合は、お住まいの区の環境事業所に相談するよう案内されています7。

出すときは、資源用の指定袋か45リットル以内の無色透明の袋にまとめ、可燃ごみの収集日に、可燃ごみとは少し離して、見えやすい位置に置きます1。資源ステーションには出しません7。

花火・マッチ・灯油は、また別の扱いです

発火性危険物に入れないものもあります。花火・マッチ・着火剤は水に浸し湿らせて可燃ごみ、缶に入っていない固形燃料は可燃ごみ1。

灯油とガソリンは排出禁止で、販売店やガソリンスタンドに相談するよう案内されています1。石油ストーブやファンヒーターは灯油を抜き、電池を外して粗大ごみです1。ガスコンロも電池を外して粗大ごみになります1。

電池と、充電式のもの

電池類は、名古屋市では市の指定袋が使えません。プラス極とマイナス極にセロハンテープなどを貼って絶縁し、無色透明の袋に入れます2。破れないよう丈夫な袋を使い、口をしっかり縛る、とされています2。収集はプラスチック資源と同じ日で、少し離して見えやすい位置に出します2。

問題は、電池が中に入ったままの家電です。市はこう書いています。

充電式電池が不燃ごみ・粗大ごみに混ざると、ごみ収集時やごみ処理時の火災・発火の原因になります。

名古屋市「小型家電・充電式家電のリサイクル」8
大きさ行き先
縦15cm以下かつ横40cm以下かつ奥行25cm以下小型家電回収ボックス(区役所・環境事業所・総合スーパー等)8
それを超える大きさで、充電して使う家電(ハンディ掃除機、ロボット掃除機など)各区の環境事業所で無料引取り8

回収ボックスに出すときは、個人情報が含まれるものはあらかじめデータを削除し、取り外せる電池は外してから入れます8。一度入れたものは取り出せません8。携帯電話やタブレットが出てきたときは、中身を確認してからにしてください。

蛍光管・水銀体温計・水銀血圧計

2017年10月から拠点回収になりました。水銀に関する水俣条約と水銀汚染防止法に対応するためです3。

もの行き先
蛍光管各区の環境事業所、または家電販売店・ホームセンターなどの回収協力店舗3
水銀体温計・水銀温度計各区の環境事業所3
水銀血圧計市では収集しません。販売店などに相談3
白熱電球・LED製品不燃ごみ3
電子式体温計小型家電回収ボックス、または可燃ごみ3
アルコール温度計不燃ごみ3

割れてしまった蛍光管・水銀体温計・水銀温度計は、丈夫な紙などに包み「キケン」と表示して不燃ごみに出します3。環境事業所へ持っていけない場合は、個別に取りに行くなどの対応をするので区の環境事業所に相談するように、と市は案内しています9。

家電4品目は、市の収集の対象外です

エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機。この4品目は家電リサイクル法に基づき小売業者等が収集し、製造業者等がリサイクルすることになっていて、市では収集を行っていません4。

引取りの窓口は3つです4。

  1. 一 買い換える場合

    新しい製品を購入する販売店に収集を依頼します。

  2. 二 処分するだけの場合

    過去にその製品を購入した販売店に依頼します。分からない場合は、近くの家電販売店に相談する方法もあります。

  3. 三 自分で運ぶ場合

    メーカーが指定する指定引取場所へ直接搬入します。

費用はリサイクル料金と収集運搬料金に分かれます。リサイクル料金はメーカーや型番によって決まっていて、家電リサイクル券センターのページで確認できます4。収集運搬料金は販売店ごとの設定で、指定引取場所に直接搬入する場合は必要ありません4。

業務用専用に製造された機器は対象外です。店舗・業務用エアコンやコインランドリー用洗濯機などは、メーカーや設置業者に相談することになります4。

パソコンは、メーカーが回収します

資源有効利用促進法に基づき、使用済みの家庭用パソコンはメーカーが回収してリサイクルしています5。流れはこうです。

  1. 一 メーカーに申し込む

    ディスプレイと本体のメーカーが違えば、それぞれに申し込みます。自作・倒産メーカー・事業撤退・個人輸入のものはパソコン3R推進協会が受け付けます5。

  2. 二 エコゆうパック伝票が届く

    段ボールやポリ袋などの簡易な梱包で構いません5。

  3. 三 郵便局へ持ち込むか、集荷を頼む

    伝票に記載の郵便局に連絡すると、自宅まで回収に来ます5。

PCリサイクルマークがあれば、無料です

平成15年10月以降に販売されたパソコンで「PCリサイクルマーク」がついているものは、製造したメーカーが無料で回収・リサイクルします5。

マークがついていない製品(平成15年9月以前に販売されたパソコン等)は、各メーカー所定の方法で回収・再資源化料金を支払う必要があります5。本体の裏や側面を見てから申し込んでください。

ノートパソコンやタブレットなど縦15×横40×奥行25センチメートル以下のものは、小型家電回収ボックスに出すこともできます5。名古屋市は小型家電リサイクル法の認定事業者であるリネットジャパンリサイクル株式会社と覚書を締結していて、パソコンを含む小型家電の宅配便回収も案内されています8,5。

プリンタ、スキャナ、外付けドライブなどはメーカーのリサイクルの対象ではなく、市の粗大ごみ収集等に出すことになります5。

消火器は、専用の仕組みがあります

台所や物置から出てくることがあります。消火器は名古屋市が収集しない排出禁止物です10。捨てる先は、国内メーカー製であれば廃消火器リサイクルシステムです6。

方法中身
特定窓口に引き取りを依頼する主に消火器の販売代理店や防災・防犯事業者。全国に約5,000か所6
特定窓口・指定引取場所に持ち込む指定引取場所はメーカー営業所や廃棄物処理業者で、全国に約200か所6
ゆうパックで送る事前の申し込みが必要です6

いずれの方法でもリサイクルシールが要ります。貼られていない場合は購入して貼り付けます6。特定窓口に引き取りを依頼する場合は、シール代のほかに収集運搬費等がかかります6。

スプレー式の消火具は、消火器ではありません

「エアゾール(スプレー)式消火具」や外国メーカー製の消火器は、この仕組みの対象外です6。エアゾール式消火具は、地域の自治体のルールに従ってスプレー缶として処分するよう案内されています6。

中身の薬剤の出し方は製造元または販売元に問い合わせること、製造元が不明な場合は日本消防検定協会の消費者相談に相談することも案内されています6。

そのほかに、手が止まるもの

片付けの現場では、ここまでに挙げた以外にも判断に迷うものが出ます。名古屋市の案内で分かる範囲を書きます。

  • 30センチ角を超えるものは粗大ごみです11。申込みは収集日の7日前が締切10。
  • 刃物・針・ガラスは、厚手の紙などに包み「キケン」と表示して不燃ごみへ11。
  • アスベスト含有家庭用品は、環境局作業課またはお住まいの区の環境事業所に問い合わせるよう案内されています11。
  • タイヤ、自動車バッテリー、ピアノ、大型電気温水器などは、収集または処理が著しく困難なものとして市が収集しません10。
  • 注射針や点滴のセットが出てきた場合は、袋越しでも手で押さえないでください。感染性廃棄物の線引きと、部屋に残った注射針に書いています。

量が多くて処理施設に運ぶことになった場合、受付は工場ではなくごみが発生する区の環境事業所です12。手順は自己搬入の記事にまとめました。頼む場合は市町村の許可の話になり、無許可の業者に渡すと責任が依頼した側に残ります13,14。

この記事の要点

よくあるご質問

中身が残ったスプレー缶が大量に出てきました

名古屋市は、中身を完全に使い切って穴をあけずに出すこととしていて、使い切れない場合はお住まいの区の環境事業所に相談するよう案内しています。屋外で噴射して空にしようとすると、火気や吸い込みの危険があります。量が多い場合は、まず電話で相談してください。7,1

古いテレビの製造メーカーが分かりません

家電リサイクル法の対象機器かどうかは家電リサイクル券センターで確認できる、と名古屋市は案内しています。過去に購入した販売店が分からない場合も、近くの家電販売店に収集を依頼する方法があります。4

パソコンの中のデータが心配です

小型家電回収ボックスに出す場合、市は個人情報が含まれるものはあらかじめデータを削除するよう案内しています。一度入れたものは取り出せません。メーカー回収や認定事業者の宅配便回収では、事業者ごとにデータ消去の扱いが異なるため、申し込む前に確認してください。8

消火器が錆びていて、持ち運ぶのが不安です

消火器リサイクル推進センターは、個別の回収・持ち込みについては事前に最寄りのリサイクル窓口へ問い合わせるよう案内しています。腐食した消火器は破裂の危険があるため、無理に動かさず、まず窓口に状態を伝えてください。6

次に読むページ

出典

  1. 名古屋市「発火性危険物の分け方・出し方について(スプレー缶類・使い捨てライター・缶入り固形燃料・加熱式たばこ。中身を完全に使い切って穴をあけずに出す。灯油・ガソリンは排出禁止)」https://www.city.nagoya.jp/kurashi/gomi/1012183/1035058/1012204/1033989.html(2026-09-05取得)
  2. 名古屋市「家庭ごみ・資源排出用の袋について(可燃=赤字・不燃=緑字・資源=青字の3種類、10/20/45リットル。資源・発火性危険物は45リットル以内の無色透明袋も可、電池類は無色透明袋のみ。令和6年4月から半透明の袋は使用不可)」https://www.city.nagoya.jp/kankyo/page/0000169431.html(2026-09-05取得)
  3. 名古屋市(名古屋おしえてダイヤル FAQ ID 2941)「蛍光管・水銀体温計・水銀温度計の分け方・出し方について知りたい(拠点回収。蛍光管は環境事業所または回収協力店舗、水銀体温計・水銀温度計は各区の環境事業所。水銀血圧計は市では収集しないため販売店等に相談。割れたものは丈夫な紙に包み「キケン」と表示して不燃ごみ)」https://faq.city.nagoya.jp/faq/detail.aspx?id=2941(2026-09-05取得)
  4. 名古屋市(名古屋おしえてダイヤル FAQ ID 600)「家電リサイクル法対象機器(エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機)の処分方法について知りたい(市では収集を行っていない。リサイクル料金と収集運搬料金が必要。指定引取場所に直接搬入する場合は収集運搬料金は不要)」https://faq.city.nagoya.jp/faq/detail.aspx?id=600(2026-09-05取得)
  5. 名古屋市環境局「家庭用パソコンリサイクル(資源有効利用促進法に基づきメーカーが回収。PCリサイクルマーク付きは無料、平成15年9月以前の製品等は回収・再資源化料金が必要。エコゆうパック伝票で郵便局へ持込みまたは戸口集荷)」https://www.city.nagoya.jp/kurashi/gomi/1012183/1035059/1012226.html(2026-09-05取得)
  6. 株式会社消火器リサイクル推進センター「消火器の処分方法 処分の手順(国内メーカー製の消火器が対象。引き取りを依頼する「特定窓口」は全国約5,000か所、直接持ち込む「指定引取場所」は全国約200か所。リサイクルシールが貼られていない場合はシールを購入し貼付。ゆうパックによる回収は事前の申し込みが必要)」https://www.ferpc.jp/disposal/help/(2026-09-05取得)
  7. 名古屋市「スプレー缶類の出し方(不適切な穴あけ方法による火災や事故の防止のため、中身を完全に使い切って穴をあけずに出す。使い切れない場合は区の環境事業所に相談)」https://www.city.nagoya.jp/kurashi/gomi/1012183/1035058/1012204/1012205.html(2026-09-05取得)
  8. 名古屋市「小型家電・充電式家電のリサイクル(回収ボックスは縦15cm以下かつ横40cm以下かつ奥行25cm以下。充電式電池が不燃・粗大ごみに混ざると収集時や処理時の火災・発火の原因になる。充電式家電は各区環境事業所で無料引取り)」https://www.city.nagoya.jp/kurashi/gomi/1012183/1035058/1012213.html(2026-09-05取得)
  9. 名古屋市「蛍光管・水銀体温計・水銀温度計・水銀血圧計の分け方・出し方(やさしい日本語版。回収は各区の環境事業所、午前8時45分から午後4時45分、土日と12月29日から1月3日は休み。環境事業所に持っていけない場合は個別に取りに行くなどするため区の環境事業所に問い合わせる)」https://www.city.nagoya.jp/kankyo/page/0000098423.html(2026-09-05取得)
  10. 名古屋市「粗大ごみ処理手数料の例」https://www.city.nagoya.jp/kurashi/gomi/1012183/1035058/1012184/1012185.html(2026-09-10取得)
  11. 名古屋市「不燃ごみの分け方・出し方(30センチ角を超えるものは粗大ごみ。刃物・針・ガラスなど危険なごみは厚手の紙などに包み「キケン」と表示。片手で持てる重さにして口をしばる)」https://www.city.nagoya.jp/kurashi/gomi/1012183/1035058/1033987.html(2026-09-05取得)
  12. 名古屋市「ご自分で処理施設に搬入する場合(自己搬入)」https://www.city.nagoya.jp/kurashi/gomi/1012183/1033991.html(2026-08-18取得)
  13. 法務省 日本法令外国語訳データベースシステム「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(第2条・第7条)」https://www.japaneselawtranslation.go.jp/ja/laws/view/4529(2026-08-04取得)
  14. 名古屋市環境局「片付け業や遺品整理業に伴って出たごみを市の許可なく運ぶと違法です」https://www.city.nagoya.jp/kankyo/page/0000158990.html(2026-08-04取得)

会社の許可・料金・サービス内容は変わります。当サイトは取得日を添えて記録していますが、依頼の前にご自身でも最新の内容をご確認ください。