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コラム/貸主・管理会社の方へ
貸主・管理会社の方へ入っていても、
全額は出ていません。
入居者が亡くなったときの費用に備える保険が「孤独死保険」と呼ばれています。貸主の方から、内容についてのご質問をよくいただきます。
一般社団法人日本少額短期保険協会が、支払い実績を公表しています。そこに、知っておいたほうがよい数字があります。
2つのタイプがあり、保険金を受け取る人が違います
協会のレポートは、孤独死保険を大きく2つに分けて説明しています1。
| 大家型 | 入居者型 | |
|---|---|---|
| 保険種類 | 費用保険 | 家財保険 |
| 保険契約者 | 家主・管理会社 | 入居者 |
| 保険金を受け取る人 | 家主・管理会社 | 入居者(=相続人) |
| 保険の対象 | 被保険者が所有している賃貸住宅 | 入居者の家財 |
出典:第10回 孤独死現状レポート1。補償内容・加入単位・保険料の目安は商品、取り扱い保険会社により異なるとされています。
入居者型は、貸主に直接は入りません
入居者型で保険金を受け取るのは入居者(=相続人)とされています1。
つまり入居者が加入していても、貸主が直接受け取れるわけではありません。相続人を通すことになります。相続人が見つからない、相続放棄をした、という場合には話が止まります。
貸主の側で備えるなら大家型、という整理になります。
原状回復は、差額が出ています
2015年4月から2025年3月までの累積データです(異常値は除く)1。
| 費目 | 平均損害額 | 平均支払保険金 | 最大損害額 |
|---|---|---|---|
| 遺品整理(残置物処理)費用 | 294,131円 | 293,360円 | 4,253,473円 |
| 原状回復費用 | 494,344円 | 315,510円 | 7,564,673円 |
| 家賃保証 | — | 337,035円 | — |
出典:同レポート1。
遺品整理はほぼ埋まっているのに、原状回復では平均で約18万円の差が出ています。平均損害額494,344円に対して、平均支払保険金は315,510円です1。
なぜ差が出るのかは、書きません
免責金額、支払限度額、対象範囲の違いなど、いくつかの理由が考えられますが、レポートにその分析は書かれておらず、当サイトも推測で書きません。
ご自身の契約でどうなるかは、保険証券で次の3つを確かめてください。
- 支払限度額(費目ごとに分かれているか)
- 免責金額
- 対象になる費目(遺品整理・原状回復・家賃保証のどれが入っているか)
最大損害額は原状回復で7,564,673円という記録もあります1。限度額の設定が効いてくる領域です。
発見までの日数が、損害の大きさを決めます
同じレポートに、発見までの日数の分布があります(n=9,249、死亡推定日・第一発見者不明分を除く)1。
| 発見まで | 割合(全体) |
|---|---|
| 3日以内 | 37.0% |
| 4〜14日 | 28.3% |
| 15〜29日 | 15.4% |
| 30〜89日 | 15.8% |
| 90日以上 | 3.5% |
| 平均日数 | 19日 |
出典:同レポート1。男性19日、女性17日。
当サイトが繰り返し書いているとおり、時間が経つほど手を入れる範囲が広がります。表面の清掃で収まるか、床材の撤去まで進むか、下地や壁の内側まで及ぶかは、日数で変わります。
保険は損害が出た後の話です。日数を短くするほうが、金額そのものを小さくします。見守りの仕組みについては次の募集までの時間表や、2025年10月に始まった居住サポート住宅もあわせてご覧ください。
起きてしまった場合に、すぐ確かめること
1保険証券を出して、費目と限度額を見る
遺品整理・原状回復・家賃保証のどれが対象で、それぞれいくらまでかを先に把握してください。作業の範囲を決める前に知っておくべき数字です。
2保険会社に、作業前の連絡が要るか聞く
現場を確認してから作業に入る運用の場合があります。先に片付けてしまうと判断ができなくなることがあります。「いつから作業してよいですか」を最初に確認してください。
3写真と、内訳の分かる見積を残す
請求には見積書と作業報告書が要ります。「一式」の見積書では、費目ごとの限度額に当てはめられません(「一式」の見積書)。清掃会社に、保険用の書類に対応できるか先に聞いてください。
4入居者型だった場合
保険金を受け取るのは相続人です1。貸主が直接請求する形にはなりません。相続人の所在と、相続放棄の有無を確かめる必要があります(相続人がいない部屋を、どうするか)。
よくあるご質問
保険に入っていれば、費用は全部カバーされますか
協会のレポートによると、原状回復費用は平均損害額494,344円に対し、平均支払保険金は315,510円でした。遺品整理費用はほぼ同額ですが、原状回復では差が出ています。ご自身の契約の支払限度額と免責金額を、保険証券でご確認ください。1
入居者が保険に入っていました。貸主が請求できますか
入居者型の場合、保険金を受け取るのは入居者(=相続人)とされています。貸主が直接受け取る形にはなりません。相続人を通すことになるため、相続人の所在や相続放棄の有無が関わってきます。1
どの保険がよいですか
当サイトでは商品の比較をしません。レポートも、補償内容・加入単位・保険料の目安は商品や取り扱い保険会社により異なるとしています。費目・支払限度額・免責金額の3点で比べてください。1
発見が遅れると、どれくらい変わりますか
金額そのものの根拠を当サイトは持っていません。ただし発見までの平均日数は19日で、30日以上が19.3%を占めています。日数が延びるほど手を入れる範囲が表面から建物の内側へ広がるため、範囲が変われば金額も変わります。1
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出典
- 一般社団法人日本少額短期保険協会 孤独死対策委員会「第10回 孤独死現状レポート(2025年12月発行)」https://www.shougakutanki.jp/general/info/kodokushi/news/kodokusiReport_10th.pdf(2026-08-04取得)
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