血液が付いた畳や布団は、普通のごみとして出せますか
感染性廃棄物の線引きは出た場所で決まっていて、一般の住宅から出る物は家庭の廃棄物です。ただし、業として運ぶには市町村の許可が要るので、清掃会社が運ぶ場合はその許可を確かめます。ご自身で市の収集に出す場合は、市のルールに従ってください。7,8
コラム/亡くなった後の実務
血液や体液の汚染は、布団・畳・カーペットの表面で止まっているか、床材の下や壁の下地まで染みているかで、作業の範囲と費用が変わります。日数が経つほど、下へ進みます。
このページは、会社が実際に何をするのか、見積にどんな行が並ぶのか、汚れた物をどう捨てるのか、そしてご自身で触れてはいけない理由を、順に書きます。

亡くなった場所の下にある物から、順に染みていきます。布団やマットレス、畳やカーペット、その下の床材、さらに下地と床下です。ブルークリーンは費用の変動要因として「汚染の深さ(床下・壁下地への浸透)」を挙げ1、リスクベネフィットは「遺体が長く放置されている場合は清掃費用が高くなる」としています2。
表面で止まっていれば、汚染物の撤去と洗浄・消毒・消臭で済みます。床下まで達していれば、床材を剥がし、下地を処理する行が加わります。どちらかは、見てもらわないと分かりません。写真でおおよその見当はつきますが、床材の下は剥がして初めて分かることがあります。
各社の公式サイトで確認できる作業は、おおむね次の順です3,4,5。
会社によって順番や呼び方は違いますが、「撤去→洗浄→消毒→消臭→復旧」の骨組みは共通です(特殊清掃の作業工程と確認点)。
当サイトが料金表を公開している全国22社から集計した、作業別の単価の幅です。血液・体液の汚染に関わる行だけ抜き出します。
| 行 | 幅 | 立つ条件 |
|---|---|---|
| 汚損箇所の除去・清掃 | 3万〜10万円 | 必ず立つ |
| 汚染した布団・マットレスの撤去 | 5,000〜18,000円 | 寝具の上で亡くなった場合 |
| 汚染した畳の撤去(1枚) | 2,500〜11,000円 | 和室。枚数で変わる |
| 消臭剤・除菌剤の散布 | 1万〜3.5万円 | 必ず立つ |
| 床材・壁材の撤去 | 3万〜15万円 | 床材の下まで達している場合 |
| 床下の消毒・防臭処理 | 2.5万〜20万円 | 下地・床下まで達している場合 |
総額の違いは、ほぼ「床材の下まで達しているか」で決まります。作業別の料金表を公開している会社もあり6、見積書が「一式」で来たら行に分けてもらってください(「一式」の見積書、作業別の料金表)。
「血液が付いた物は特別な廃棄物ではないか」と心配される方が多いのですが、線引きは物ではなく、出た場所で決まっています。廃棄物処理法施行令が感染性廃棄物の生じる施設として挙げるのは病院・診療所などの施設で7、一般の住宅から出る物は家庭の廃棄物として扱われます。
ただし、家庭から出た廃棄物を業として運ぶには市町村の許可が要ります8。清掃会社が汚染物を運び出すとき、自社の許可で運ぶのか、提携の許可業者が運ぶのかを確かめます。在宅医療をされていた場合の注射針などは別の扱いで、環境省の手引きがあります9(体液が付いた畳や布団は特別な廃棄物か)。
血液や体液には、感染の原因になるものが含まれていることがあります。特殊清掃の業界団体が、二次感染の予防を理念に掲げているのはそのためです10。会社は防護したうえで作業に入ります。
鍵が戻った日にしないこと
汚染した布団や畳を素手で動かす、拭く、洗うことはしないでください。写真を撮るだけにして、2〜3社に見積を頼みます。やむを得ず触れた場合は、すぐに流水で洗い、体調に変化があれば医療機関に相談してください。
片付けそのものは自由ですが、汚染が床下まで達していると表面の清掃では止まりません。ご自身でやる場合に先に知っておくことは自分で片付けようと思っている方へに分けて書きました。
感染性廃棄物の線引きは出た場所で決まっていて、一般の住宅から出る物は家庭の廃棄物です。ただし、業として運ぶには市町村の許可が要るので、清掃会社が運ぶ場合はその許可を確かめます。ご自身で市の収集に出す場合は、市のルールに従ってください。7,8
現地で床材の状態を見て判断し、必要なら床材を剥がして確かめます。写真でおおよその見当はつきますが、床材の下は剥がして初めて分かることがあります。見積に「床下の確認」や「床材の撤去」の行があるかを見てください。1
汚染が表面で止まっていれば、汚染物の撤去と洗浄・消毒・消臭で済むことがあります。床材の下まで達している場合は、消毒だけでは臭いの元が残り、戻ります。どちらかは現地確認で決まります。
会社の許可・料金・サービス内容は変わります。当サイトは取得日を添えて記録していますが、依頼の前にご自身でも最新の内容をご確認ください。