はじめての特殊清掃亡くなった後の部屋を、最初に任せる一社を。

コラム/住まいの片付け

特殊清掃の悪臭除去はどう進む?元を除いてから、
空気を処理します。

悪臭の除去は、臭いの元を除く作業と、空気に残った成分を分解する作業の2段階です。順番が逆だと、どれだけ脱臭しても戻ります。

このページは、方法の一覧、作業の順番、現地確認から引渡しまでの日程の組み方、消臭の回数の決まり方、そして臭いが戻ったときの手順を書きます。

  • この記事の要点
  • 臭いの元は建材にある。元を除く作業が先、脱臭は後
  • 日程は現地確認・撤去と洗浄と消毒・消臭・確認・復旧の5段
  • 戻ったときに効くのは、着手前の保証の書面(期間・費用・範囲)
床や壁に残る臭いの確認を表すイラスト

臭いの元は、空気ではなく建材にあります

亡くなった後の部屋の臭いは、体液などの汚染が染み込んだ建材と、そこで増えた微生物から出ています(臭いの正体)。空気を入れ替えても、消臭剤を撒いても、元が残っていれば戻ります。

一 元を除く

  • 汚染した布団・畳・床材を撤去する
  • 残った汚れを洗浄し、消毒する
  • 床下まで達していれば、下地を処理する

二 空気を処理する

  • 薬剤やオゾンで、空気に残った成分を分解する
  • 臭いの残り方に応じて複数回
  • 日を置いて確かめる
順番が逆だと、どれだけ脱臭しても元から戻ります。

だから順番は決まっています。一 元を除く。二 空気に残った分を分解する。三 確かめる。会社によって呼び方は違いますが、この骨組みは共通です1,2,3。

方法の一覧——何がどう効くか

環境省の「防脱臭技術の適用に関する手引き」は、脱臭技術を方式ごとに整理しています4。住宅の特殊清掃で使われる方法を、効く対象で分けます。

方法効く対象効かないもの
汚染物の撤去布団・畳・カーペット・床材に染みた元—(これが元を除く作業)
洗浄・消毒残った汚れと微生物剥がさないと届かない下地
薬剤による消臭表面と空気中の成分染み込んだ元
オゾン脱臭(酸化分解)空気中の成分染み込んだ元。高濃度は人体に有害5
床材・下地の撤去と床下処理床下まで達した元—(最後の手段)

方式ごとの仕組みは脱臭の方式に、オゾンの安全はオゾン脱臭の作業中に部屋へ入れない理由に、市販の機械については市販のオゾン発生器で消臭できるかに分けて書いています。

日程の組み方——現地確認から引渡しまで

公開されている事例では、作業そのものは半日から3日です。クリーンエステートの公式サイトには、一宮市の3LDKを2名・半日で行った事例と、岡崎市のLDKで床の撤去・張替えと遺品整理まで含めて4名・3日で行った事例が載っています1。これを骨組みにすると、日程は次の5段に分かれます。

  1. 段 1現地確認汚損の範囲と床下への浸透を見る。写真やLINEでの概算に対応する会社もある。動かすのは鍵が戻る日
  2. 段 2撤去・洗浄・消毒染みた物を運び出し、汚れを落とし、消毒する。動かすのは床下まで達しているか
  3. 段 3消臭薬剤・オゾンを臭いの残り方に応じて複数回。プログレスは臭いに応じて日数・回数を調整すると案内
  4. 段 4確認日を置いて、締め切った部屋を開けて確かめる。再対応の条件は書面で
  5. 段 5復旧・引渡し床材の張替え、壁紙。自社か提携先かで日程が変わる
作業そのものは半日〜3日の事例。延びるのは床下の処理と消臭の回数です。
2

見積のときに「作業の日数」と「消臭の回数」を書いてもらうと、総額と日程を一緒に確かめられます。退去日や引渡し日が決まっている場合は先に伝えます(特殊清掃は何日かかる)。

消臭の回数は、どう決まるか

一度で終わることもあれば、数日かけて繰り返すこともあります。決めるのは、元がどこまで除けたかと、建材に残った成分の量です。回数が増えるのは異常ではなく、元が深かったという情報です。

注意していただきたいのは、作業直後の判定です。薬剤の香りが残っていて、分かりにくいことがあります。数日おいて、締め切った状態の部屋を開けたときにどうかで確かめてください。気温が上がると感じ方も変わります。

臭いが戻ったら——書面で何を確かめるか

戻ることはあります。そのときに効くのは、着手前に決めた書面です。

  • 保証の期間。クリーンエステートは施工後30日間の消臭保証と保証書の発行を案内しています6。会社によって期間も有無も違います。
  • 再対応の費用。期間内の再脱臭が追加0円か、実費か。
  • 対象の範囲。清掃した部屋だけか、隣室や共用部に回った臭いも含むか。ペット由来は別扱いのことがあります。

口頭の「完全消臭します」は、期間も範囲も決まっていません。契約前に書面にしてもらう項目は消臭保証の書面で確かめることに、戻ったときの連絡の仕方は臭いが戻ったときの連絡に書きました。

ご自身でできるのは、換気と「触らないこと」まで

窓を開けて風を通すことは、業者が入る前でも構いません。市販の消臭剤やオゾン発生器は、元が残っている部屋では戻ります。汚染した物を動かすと臭いが広がるので、写真を撮り、見積を取るところまでにしてください。

よくあるご質問

特殊清掃の悪臭は、どうやって除去しますか

臭いの元を除く作業(汚染物の撤去・洗浄・消毒)が先で、その後に空気に残った成分を薬剤やオゾンで分解します。床材の下まで達していれば、剥がして下地を処理します。元を除かずに脱臭だけ行うと戻ります。4

消臭には何日かかりますか

公開されている事例では作業は半日から3日で、消臭は臭いの残り方に応じて複数回行います。日数を決めるのは広さではなく、床下の処理の有無と消臭の回数です。見積のときに作業の日数と回数を書いてもらってください。1,2

消臭した後に臭いが戻ったら、どうすればよいですか

着手前に書面で決めた保証の期間・再対応の費用・対象の範囲に沿って、会社に連絡します。作業直後は薬剤の香りで分かりにくいので、数日おいて締め切った部屋を開けて確かめてください。

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出典

  1. 株式会社クリーンエステート「公式サイト(施工内容・基本料金・作業事例の時間・消臭保証)」https://clean-estate.co.jp/(2026-09-15取得)
  2. 株式会社プログレス「愛知県の特殊清掃(洗浄範囲・消臭回数・作業別料金)」https://www.tokusyuseisou-progress.com/aichi/(2026-09-15取得)
  3. 有限会社カスミサービス「特殊清掃(汚染物の除去・消毒・オゾン消臭・提携リフォーム)」https://kasumi-ihin.jp/(2026-09-15取得)
  4. 環境省環境管理局大気生活環境室「防脱臭技術の適用に関する手引き(平成15年3月)脱臭技術一覧・脱臭効率一覧」https://www.env.go.jp/content/900397525.pdf(2026-08-11取得)
  5. 厚生労働省「職場のあんぜんサイト 化学物質「オゾン」GHSモデルSDS(CAS 10028-15-6・2002年12月13日作成/2006年10月15日更新)」https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/0692.html(2026-09-22取得)
  6. 株式会社クリーンエステート「特殊清掃・消臭の保証について(保証期間30日間・保証書の発行)」https://clean-estate.co.jp/(2026-09-23取得)

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