特殊清掃の悪臭は、どうやって除去しますか
臭いの元を除く作業(汚染物の撤去・洗浄・消毒)が先で、その後に空気に残った成分を薬剤やオゾンで分解します。床材の下まで達していれば、剥がして下地を処理します。元を除かずに脱臭だけ行うと戻ります。4
コラム/住まいの片付け
悪臭の除去は、臭いの元を除く作業と、空気に残った成分を分解する作業の2段階です。順番が逆だと、どれだけ脱臭しても戻ります。
このページは、方法の一覧、作業の順番、現地確認から引渡しまでの日程の組み方、消臭の回数の決まり方、そして臭いが戻ったときの手順を書きます。

環境省の「防脱臭技術の適用に関する手引き」は、脱臭技術を方式ごとに整理しています4。住宅の特殊清掃で使われる方法を、効く対象で分けます。
| 方法 | 効く対象 | 効かないもの |
|---|---|---|
| 汚染物の撤去 | 布団・畳・カーペット・床材に染みた元 | —(これが元を除く作業) |
| 洗浄・消毒 | 残った汚れと微生物 | 剥がさないと届かない下地 |
| 薬剤による消臭 | 表面と空気中の成分 | 染み込んだ元 |
| オゾン脱臭(酸化分解) | 空気中の成分 | 染み込んだ元。高濃度は人体に有害5 |
| 床材・下地の撤去と床下処理 | 床下まで達した元 | —(最後の手段) |
方式ごとの仕組みは脱臭の方式に、オゾンの安全はオゾン脱臭の作業中に部屋へ入れない理由に、市販の機械については市販のオゾン発生器で消臭できるかに分けて書いています。
公開されている事例では、作業そのものは半日から3日です。クリーンエステートの公式サイトには、一宮市の3LDKを2名・半日で行った事例と、岡崎市のLDKで床の撤去・張替えと遺品整理まで含めて4名・3日で行った事例が載っています1。これを骨組みにすると、日程は次の5段に分かれます。
見積のときに「作業の日数」と「消臭の回数」を書いてもらうと、総額と日程を一緒に確かめられます。退去日や引渡し日が決まっている場合は先に伝えます(特殊清掃は何日かかる)。
一度で終わることもあれば、数日かけて繰り返すこともあります。決めるのは、元がどこまで除けたかと、建材に残った成分の量です。回数が増えるのは異常ではなく、元が深かったという情報です。
注意していただきたいのは、作業直後の判定です。薬剤の香りが残っていて、分かりにくいことがあります。数日おいて、締め切った状態の部屋を開けたときにどうかで確かめてください。気温が上がると感じ方も変わります。
戻ることはあります。そのときに効くのは、着手前に決めた書面です。
口頭の「完全消臭します」は、期間も範囲も決まっていません。契約前に書面にしてもらう項目は消臭保証の書面で確かめることに、戻ったときの連絡の仕方は臭いが戻ったときの連絡に書きました。
ご自身でできるのは、換気と「触らないこと」まで
窓を開けて風を通すことは、業者が入る前でも構いません。市販の消臭剤やオゾン発生器は、元が残っている部屋では戻ります。汚染した物を動かすと臭いが広がるので、写真を撮り、見積を取るところまでにしてください。
臭いの元を除く作業(汚染物の撤去・洗浄・消毒)が先で、その後に空気に残った成分を薬剤やオゾンで分解します。床材の下まで達していれば、剥がして下地を処理します。元を除かずに脱臭だけ行うと戻ります。4
公開されている事例では作業は半日から3日で、消臭は臭いの残り方に応じて複数回行います。日数を決めるのは広さではなく、床下の処理の有無と消臭の回数です。見積のときに作業の日数と回数を書いてもらってください。1,2
着手前に書面で決めた保証の期間・再対応の費用・対象の範囲に沿って、会社に連絡します。作業直後は薬剤の香りで分かりにくいので、数日おいて締め切った部屋を開けて確かめてください。
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