特殊清掃に補助金はありますか
特殊清掃の費用そのものを補助する国や自治体の制度は、当サイトが確認した範囲では見つかっていません。使えるのは、葬祭費・埋葬料・葬祭扶助・未支給年金などの請求すれば入るお金、凍結口座の仮払い、保険、市の自立相談窓口です。
コラム/費用と見積
特殊清掃の費用そのものを補助する国の制度は、当サイトが確認した範囲ではありません。愛知・岐阜・三重の市町村の案内にも、清掃費用への補助は見つかっていません。
「無い」と分かれば、探す時間を次に回せます。亡くなった後に請求すれば入るお金、凍結された口座から出せる分、保険、相談窓口の順に、使えるものだけを並べます。

当サイトは、国の法令と、愛知・岐阜・三重の市町村の公式サイトを調べています。その範囲で、孤独死などの後の特殊清掃の費用を補助する制度は見つかっていません。名古屋市の「あんしんエンディングサポート事業」は、生前に葬儀や納骨の準備を支援する仕組みで、亡くなった後にご遺族が清掃費用に使えるものではありません1。
検索で「特殊清掃 補助金」と調べると業者の記事が並びますが、具体的な制度名と窓口が書かれていないものは、根拠が無いと考えてください。制度が新しくできることはあり得るので、確かめ方は最後に書きます。
清掃費用の補助ではありませんが、亡くなった後に請求すれば受け取れるお金があります。放っておくと時効で消えるものもあるので、先に請求してください。
亡くなった方の口座は凍結されますが、遺産分割の前でも各相続人が単独で払い戻せる制度があります。相続開始時の預貯金額の3分の1に法定相続分を掛けた額までで、金融機関ごとに150万円が上限です7,8。清掃の費用を亡くなった方の財産から出す、という順番が自然な場面は多いはずです(凍結された口座から出せる分)。
相続放棄を考えているなら、使わないでください
相続財産を処分すると単純承認とみなされることがあります。放棄は相続の開始を知った時から3か月以内で、判断がつく前に費用を立て替えたり荷物を持ち出したりしないでください(相続放棄と、部屋の片付け)。
生活そのものが苦しい場合は、市町村の自立相談の窓口があります。名古屋市では「名古屋市仕事・暮らし自立サポートセンター」が、仕事と暮らしの相談を受けています10。他の市町村の窓口は困ったときの相談先にまとめています。
費用の見積そのものは、相続の話がまとまる前でも取れます。急ぐ工程と後回しにできる工程を分けて見積を頼む方法は特殊清掃の費用が払えないときに書きました。
相続人が全員放棄した、または見つからない部屋では、貸主が家庭裁判所に相続財産清算人の選任を申し立てることになります11。名古屋家庭裁判所の手引は、申立てのときに納める予納金を70万円程度としています12。補助ではなく、貸主が先に出すお金です(相続財産清算人の予納金)。
国土交通省の「大家さんのための単身入居者の受入れガイド」は、入居時に残置物の処理を決めておく方法や保険の活用を示しています13。次の入居者を受け入れる前に、仕組みを整えておく側の資料です。
特殊清掃の費用そのものを補助する国や自治体の制度は、当サイトが確認した範囲では見つかっていません。使えるのは、葬祭費・埋葬料・葬祭扶助・未支給年金などの請求すれば入るお金、凍結口座の仮払い、保険、市の自立相談窓口です。
生活保護の葬祭扶助は葬儀の費用に対するもので、部屋の清掃には使えません。清掃費用は原則として相続人が負担し、賃貸なら借主の原状回復義務を相続人が引き継ぎます。相続放棄をすれば相続人としての負担はなくなりますが、放棄の前に財産を処分しないよう注意が要ります。6,7
清掃費用への支援は見つかっていません。市にあるのは、葬祭費の支給、生活困窮の相談窓口、汚れていない家財を自分で出すための制度(軽トラックの貸出など)です。市町村の公式サイトの補助金一覧で確かめてください。2,10
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